古くは「かんざし職人」
ちょっと歴史をたどってみると、古くは かんざしや小判を作っていた
と言われるくらい昔からあった職業で、それが 時代の流れの中で、
色々な分野に枝別れをし発展していったようです。
「ブリキ屋さん」と呼ばれた古き良き時代には、
まだまだ境界が曖昧だったのでしょうか、鍋ややかんの修理、
お豆腐や衣類の缶造り、銅の加工や細工など、河田氏や馬場氏の技術や技の
原点をかいま見ることができます。
そして時代と共に、修理や缶造りや加工や細工などといった手仕事は
だんだんと姿を消して行き、同時に金属板の品質の向上や塗装技術の進歩で
住まいの屋根・外壁への金属板(鋼板)の需要が格段と増え主要な仕事へと
姿を変えていきました。
『建築板金』という分野が確立したのもこの頃かもしれません。
現在は、鋼板だけでなく、屋根にはカラーベストなどの平板瓦、
外壁には窯業系のサイディングや軽量コンクリート、雨樋は塩ビ製。
など様々な建材の登場により「板金」の範疇を超えた感じもしてしまいます。
そして、そのことが一般の方々に『建築板金』を、
分かり難くくしている一因であり、アピールが徹底できない要因かもしれません。