建築板金とは

あまり知られていない「建築板金」

 板金とは、一般的に金属板を扱う職業を言います。
自動車の板金、建築の板金、金工細工、プレス屋さん、ダクト屋さん、などなど一口に板金といっても様々な職業があります。

 けれど悲しい事に「私は板金屋です。」と言うと殆どの人が自動車の板金を想像するようで、意外と知られていない建築板金屋さん。でも実は建築板金って、とっても身近な存在で、屋根・外壁・雨樋工事など、どの家にも建築板金工事がなされています。
 私たちが「建築板金屋」と言う職業で括られる理由は、建築板金業は、「外壁を貼る」とか「屋根を葺く」とかいう、単に表面的に仕上げる仕事だけでなく、様々な水切をはじめとし、雨押さえや破風板・ハナ隠しの処理など、外壁や屋根の「雨仕舞い(※注1 あまじまい)」と呼ばれるとても重要な役割を金属の板を使って担っているからに他なりません。
建物全体としての機能やバランスを考え、建物の中に雨水が入らないように工夫する技術や知恵を建築板金屋さんは持っています。

 そして、その事が他の職種では補いきれない一つの専門職【金属系外装専門工事業】として地位を確立させている所以ではないでしょうか。

 

※注1)雨仕舞い【あまじまい】…雨水が建物の中に浸入しないように様々な方法を使って処理すること。