手道具

「板金屋」さんの道具

板金屋が使う道具は主に鋏(はさみ)と掴み(つかみ)と呼ばれるものです。

鋏(はさみ)は紙を切るハサミと違いゴツイです。鉄板を切るので当たり前ですが、切る場所や用途によって鋏を替えます。
ですから、鋏の種類もたくさんあります。例えば柳、たて切り、えぐり…など

掴み(つかみ)とは、読んで字のごとく鉄板を掴んで曲げるための道具です。
掴みにも数種類あります。鉄板を曲げる角度や幅、仕上げ用に種類が分かれます。
掴む部分が曲がっているものや、掴む幅の狭い物や逆に幅の広いものまで。 

★柳刃(やなぎば)★
・・・刃先が微妙にカーブしているハサミ。仕事中、一番よく使われる道具。

★たて切り★
・・・角波などのトタンを縦に切り落とす。

★まとも★
・・・金属板を真っ直ぐに切るためのハサミ。

★えぐり★
・・・小さなカーブを切るハサミ。円を切る。

★掴み(つかみ)★
・・・名前の通り金属板に折り目をつけて掴みこむ。板金業の基本道具。

★しぼり★
・・・トタン加工のため、角度を合わせたり、立ち上げをする。

★けがき針★
・・・切ったり・折ったりの基準線が鉛筆では薄くて見えにくい場合に、針を使う。

★さしがね★
・・・長板と短板が直角になっていて、それぞれに目盛りが刻まれているL字の物差し。

★かなづち★
・・・釘を打つ。大工のものとは少し形が違う。

★拍子木★
・・・折台にのせて平板トタンを加工する時に使う。まんべんなくつぶす時に使われる。

★刀刃★
・・・曲げたトタンの角度を合わせる。

 

道具はまだまだあります
随時更新する予定